別文〜女〜 作:詩人
ずっと、一緒に居たかった。
初めて、こんな気持ちにさせてくれた。
貴方は、私が出会った運命の人。
そう、思っていた。
ずっと、一緒に居たかった。
貴方は、私にいつも言う。
お前に、悲しい思いはさせない。
そう言って、頬を赤らめて顔をそらす。
それを見て、私は笑う。
それだけでも、幸せだった。
ずっと、一緒に居たかった。
だんだんと、会える回数が減ってきた。
貴方と居たとき、何故だろうか。
こんなにも貴方が近くに居るのに、
こんなにも貴方が遠く感じるなんて。
私は、とうとうこの地を離れることになってしまった。
いずれ、こうなることは知っていた。
知っていたのに、止まらなかった。
貴方と離れるのは嫌なのに、
貴方を想う気持ちが、止まらなかった。
貴方とは、とうとう会えなくなった。
声も、笑顔も、繋いだ手も、
今では遠いものになってしまった。
こうなることを知っていたのに、ごめんね。
心に嘘がつけなかったから、こうなった。
貴方は後悔しているだろうか。
そう思うと、心が痛んだ。
夜、私は一人、枕を濡らした。
そんなときに来た、貴方からの手紙。
そこには、がんばれよ、の文字。
私は、今度は手紙を濡らしてしまった。
そして、何度も、力強く頷いた。
私は、いつか必ず戻ってくるから。
貴方への気持ちはそのまま、
貴方の元へ、帰るから、
それまで、少し、待っていてください。
コメント
詩人 2011/11/14 19:36
久しぶりの投稿となります。詩人です。
もう存在を忘れられていると思いますが、またちょこちょこ更新していきたいと思います(^^)
感想、ダメ出し、文句等はどんどん書いていってください(・w・)b