MHストーリー『異邦の冒険者』後編  作:因幡ノ白兎

前回のあらすじ
私は柊かがみ。どこにでもいるような女子高校生。ある日、目が覚めるとそこはまったく知らないところだった。
未だに何が起きているのか理解不能な状況にいた。

集会所に向かう前に、こなたが『マフモフコート』という服を貸してくれた。流石にこんなところをセーラ服でなんかで歩き回ったら凍えてしまうだろう。そう思いながら集会所に着く。集会所の入り口まで行くと、
「お待ちしていました。」横から声がした。そこにいたのはなんと......みゆきだった。
「あ、えーと、初めまして。私はかがみよ。」
「私はポッケ村の村長をやらせて頂いています、みゆきといいます。」
「ねぇ、みゆき。ちょっと聞いていい?」
「なんですか?かがみさん。」
「日本って場所、知ってる?」
「にほん.......???いえ、ご存じありません。」
「そっか......。うーん、どうしよう。」
迷っているとみゆきが、
「もし、困っているのなら、しばらくこの村に滞在します?」
「.......え?いいの?」
「勿論ですよ。困った時はお互いさまです。」
「集会所の事を知らないみたいなので、お教えしますが、どうします?」
「ありがとう、お願い。」
みゆきは私に色々な事を教えてくれた。そこに一つ疑問がでた。
「ねぇ、みゆき。モンスターって、例えばどうゆうのがいるの?」
「えーとですねぇ.....。こういうのです。」
みゆきが見せてくれた一枚の絵。そこには、見たことのない生物が書かれていた。
「これは......白クマ?いや、牙があるから違うか.....。みゆき、これは?」
「ドドブランゴというモンスターです。ブランコというモンスターのボスみたいな存在です。」
とみゆきは私に話した。時間を忘れて何時しか夕方になっていた。

これは、本当に夢なんだろうか....。もしかしたら本当に、異世界にトリップしてしまったのかもしれない.....。すると、こなたが、
「かがみ~。私、ちょっと外で素振りするけど一緒に来る?」
「別に、いいけど。」
こなたは外に行き、背中に背負っている大剣を振り始めた。
「あんた、よくそんな物振れるわね.....。」
「慣れれば結構簡単に振れるよ?かがみもやってみる」
「却下!!」
そんな話をしながら私は決意した。どうせ、夢から覚める方法がわからないんだ。なら、しばらくの間、ポッケ村に住もう。雪山に沈んでいく夕日を見ながらそう決めた。



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