召喚人イースト第一章召喚されし力  作:柚子欄

第一章召喚されし力、

一話:勇者の力は役立たず?おかま大活躍!?



前回の話
マルフシプス西暦○八五三年
召喚世界マノシトは暗黒の王 サタルナより支配されていた。

サタルナ、月の悪魔は最初に西の国を攻め壊滅にまで追い込んだ。
魔物の軍勢、華麗なる指揮による策士はこうして破滅の道へと一歩進むのであった。
黄金に輝く鋭い獣の目だけで人は怯え、逃げ出すその力は山一つを指一本で消し飛ばす。
どんな強い兵器でも無傷であるサタルナはこう言った。

「我を満足させることの出来る姫を連れて来い」

マノシト全国はサタルナを恐れ美しいマノシト1の美しい姫君クロリスを生贄にささげた。

クロリスは去り際に王に伝えた。

「私のようなお飾り人形でも・・・お父様達の役に立てれば嬉しいのです」

サタルナに抱かれ消え去るクロリスに王、クリメーントは血が出るほどに唇を噛締め、

「自分はなんて・・・不甲斐無い父親だっ 愛する娘さえもこの手での内で守れぬ者は何が王であろう!
一匹の悪魔に怯え手も足も出ない私は王でもなんでもない・・・錆びた剣であろうな」

「王様・・・」

「アレクシ、お主まだそこにいたのか?」

「はっ!…申し訳ございません」

「アレクシ、聞いてくれぬか 私は一人の人間だったんだ。
娘一人、国の為ならと犠牲を払ったあの子を手放した
だが、今は何か心がぽっかり穴が開いてるんだ
何も、気にせず堂々とするべき王の立場とは違う 父として悲しかった
愛する人の忘れ形見をこんな形で失うのが 

・・・言葉にしてはいけないが 悲しいのだ

だから、 サタルナからクロリスを取り返す!!」

「王!!」

アレクシはその時は王様の威厳ある姿に感動していた。

その時は・・・


「だから、私は無力だからクロリスたんのためにこの究極呪文召喚人唱えるよん!!」

「ぇ、いやん、王様キャラ違うわ」

そうして、古来より王系に伝わりし究極呪文、【召喚人】を唱えた王。
これは世界の救世主を異世界から厳選して落とすという無茶振り呪文である。

そうしてなんやかんやで詳しいことはプロローグで見ての通り分かります以下省略。

前回の話おわり



「って、わけわんねぇぇぇぇぇぇよぉぉぉぉぉぉ!!」

「ボウヤ、大人になれば何れ分かるわ」

「ちげぇよ、アレクシさんの話の最初はシリアスだなー王様かっけぇーとか世界の為に俺此処に着たんだと思ったよ?
でも、途中のギャグはいらなくね!!あれで台無しだよ!?」

「シリアスは、時としてやりすぎるとギャグになる気をつけろと言われるのよ私の国は」

「どっかで聞いたことある台詞だね!!」

おねぇ言葉を使うアレクシとの旅に入ってから、召喚人として来た事が発覚し
突っ込みが冴える少年イーストはふと、アレクシに疑問の声をかけた。

「あの、ぼく一般ピープルなんですが 戦えないよ?」

「・・・」

「そんな、嘘だ!!俺はノンケだと言う顔しないで下さいよ」

「いや、何故分かったし」
「・・・恋愛にはノーマルだったのね」

「って話違うわ!!勇者はメチャクチャ強いはずだよん!!一般人がそんな・・・」


ぴろろ〜ん!

スライムが現われた。

「うおっ敵か!!えいやっ!!」

イーストの攻撃 ばすれた。

スライムの体当たりの攻撃

イーストに50のダメージ


「グワッ!!」

「ちょっ勇者弱いわ!!しっかりしなさいよ!!」

「だってスライム登場とかいきなりだったし!!ちょwwアレクシさん後ろ!!」

スライムの攻撃 蝕手

「フンッ!!」

する前にアレクシの豪腕なる槍の突きで倒した!!
アレクシの男らしさが20上がった!!

「あらもうっ野朗の体に巻きつくとか誰とくよ〜」

「で、できる・・・ゴリク」

「まぁ、一応騎士ですもん
それよりあなた本当に何か能力ないの〜?」

くねくねと動くアレクシにちょっぴり身を引きながらも
イーストは頭を悩ました。

「僕、あっちの世界でかなりの落ちこぼれだからコレといった特技もなにも無いんですよ」

「・・・すまない」

「へ」

いきなり謝りだすアレクシ。




「こんな無茶な願いに旅に引っ張り出し・・・しかもまさかの召喚失敗ときた」

「あの、何気にぼく役立たずとか言ってるよねそれ」

「こんなスライムよりも雑魚かした奴が勇者だとは思えない」

「・・・オイ」


「ということで一旦城にもど」


「オイ、アレクシ 後ろ・・・」

「・・・」


後ろを振り返るとそれはそれはでかい


スライムがいたそうな。

「あれ、なんすか」

「スライムの亜種 ドスイムよ
イーストお前は逃げなさい。

 あいつは人間、特に成熟前の肉を好物にしてる!!」

「っ」

「逃げなさい!!」

「でも!!アレクシは!!」

「お前は役立たずだ!!私は戦える!!いても邪魔なんだお前は!」

「っ、おれは、」

「スライムに攻撃が当たらないような 勇者ではないお前にはもはや用がないといってるんだ!!」

「っ、俺は勝手に召喚された被害者なんだぞ!!」


「それがどうした?さっさと消えろスライム以下」
「うるせぇ!!あんたなんてアイツに食われちまえば・・・」

イーストはまだ言いたそうな顔をしながらも逃げた。


それを見送ったアレクシはドスイムを睨み付ける。

「うふん、逃がすのに手間取りやがって。
 デブ野朗、相手になってやるわよ」

真っ赤な巨体を揺らす身体目掛けて槍を放った。





「はぁ、はぁ・・・」

ギャァァァアアアアアアアアア

遠くのほうから悲鳴が木霊するのを背にイーストは走るのを止めた。


「どうしよ、ぼく 逃げちゃった」



役立たず勇者イーストはアレクシをおいて逃げてしまったことに後悔した。
去り際に投げた言葉、少し前にあったばかりであまり進展は無かったが
何も死んでしまえといった言葉に後々顔を青ざめていく。

「もし、もしも・・・本当に死んじゃったら」

ぷるぷると肩を震わせたイーストはどう行動するのか?


続く



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