DEATH GAME 【1st stage】 脱出 14 作:Master RX
〜〜〜〜〜〜零斗〜〜〜〜〜〜
オレたちは、この暗号を前に、完全にお手上げの状態だった。
何かヒントは無いか、オレはPDAをいじる。
画面を触ると、別の画面に移った。
零斗「これは・・・」
竜耶「何かわかったのか?」
みんなオレのところに集まる。
オレのPDAの画面は、こうあった。
『123
456
789
*0#』
裟菜「ケータイ・・・?」
夏希「これで外と連絡が取れるとか!?」
竜耶「いや・・・多分、『ケータイ』がこの暗号を解くヒントなんじゃないか?」
『3-1.0-3.7-1.1-2.4-1.1-2.9-3.0-2.1-3.9-1.5-2.3-2.9-5』
『123
456
789
*0#』
・・・そうか!!
零斗「わかりましたよ!この暗号の読み方が!!」
みんなオレを見る。
竜耶「それは本当か!!?」
零斗「はい。
この暗号は、左がケータイの数字、右が何回押すか示すやつだと思います!」
裟菜「だったら、最初の文字は3を一回だから、『さ』?」
零斗「そうです!さ、読みましょう!!」
竜耶「さ、ん、ま、い、た、い、る、を、う、ら、に、し、ろ」
夏希「『三枚タイルを裏にしろ』?」
オレたちは地面を見る。
裟菜「このタイルのこと?」
零斗「そうだと思うけど・・・きっちり敷き詰められている」
竜耶「裏にできるやつが何処かにあるんじゃないか?」
オレたちは、裏にできそうなタイルを探し始めた。
みんな四つんばいになって必死に探す。
零斗「これは・・・」
タイルの四隅がかけている。これか!
オレはそのタイルを取ろうとしてみた。
すると、案外簡単にタイルは床から離れた。オレはそれを裏にした。
零斗「みんな!裏にできるタイルは四隅がかけている!」
みんなは四隅がかけたタイルを探す。
夏希「あった!!」
裟菜「こっちにも!!」
竜耶「よし!それを裏にしろ!」
二人はタイルを裏返しにする。
すると、一部分の壁にあるタイルがボロボロと落ちて、扉が姿を現した。
夏希「やったぁ!!」
裟菜「これで出られますね!!」
女子二人は感激のあまり跳んで喜ぶ。
だが、竜耶さんの顔は浮かない。
零斗「どうか、しました?」
竜耶「おそらく、次の部屋にも何か出るかと思うとな・・・」
裟菜「でも、今更戻れないですよ!!」
夏希「そうですよ!がんばりましょう!!」
夏希さんはガッツポーズをとって見せた。
それを見て、竜耶さんの顔が緩んだ。
竜耶「じゃあ、行くか」
竜耶さんは扉に手をかけたとき、一度後ろを振り返った。それを見て、オレ達も振り返る。
夏希「うっ・・・!」
暗号に夢中になって忘れていたが、視線の先には晴樹さんの死体。
竜耶「・・・すまない、先に進ませてもらう」
竜耶さんはそうつぶやいて、扉を開いた。
オレはもう一度振り返って、部屋を出た。
コメント
Master RX 2011/05/18 20:40
高校が忙しくて何ヶ月ぶりかもわからないぐらい久しぶりの更新となりました(・・;)
内容を忘れたりしている方は作者一覧からもう一度読んでもらえれば幸いです。