「wall clock」  作:Aris


君が産まれた時から
そばに居た
ずっと君のことを見ていた
なのに今は雨にうたれて動くことすらできやしないや

キミはいつも僕のそばにいた
僕の音を聞いてくれてた
目を閉じて僕に耳をつけて
カチカチって一緒に

時は流れて
今は独り森の中
孤独と虫の音が今の友達さ
森の中独りカチカチって音で泣いて

深夜1時響かせる
僕の泣き声、虫の鳴き声すら消えちゃうくらいにさ
大きな声でただ1度だけ泣いた

君が泣いてる時も
転んでる時も
目の前に居たのに何もできなかったよ

君のためにできることは何かなぁ
僕はただ君に音を伝えていただけで

止まる。
針の音すらも
僕はもうただのガラクタになってて

暖かい君の手でまた僕を起こしてくれないかなんて

今はもう泣くことすらできないけど
君をずっと想っていてもいいかな?
音はもう出せないけど
今も君に音を届けたいよ


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