「１７」 　作：Aris

大人になるってどういうことなのか。
未だに僕にはわからないけれど。
僕の見る君はまるで大人のようで。

大人になりたいって願って。
なろうともせずに
子供のままでいたいって願って
自分勝手にわがままに泣いて
時の流れる早さを知りました。

立ち止まり足元を見てる。
影に映る僕は僕なんかよりも楽しそうで、
影を妬んで嫌って踏んづけて。
君が消えてやっと気づきました

「寂しい」

消えてしまった君はもう僕の近くには
居ないんだろうけど。
月の光ですこしだけ照らしてくれないかな。
君にもし会えたなら…

大人になりたいって願って
なれるわけもなくて
子供のままじゃ居たくないって
子供みたいに泣きじゃくって。


もう遅いってわかってても過去の自分を恨んで
僕を嫌って傷つけて笑って
心が折れてやっと気づきました

「僕は一人なんかじゃなかったんだ」

傷ついた手を舐めて
心の傷を癒して、
僕の涙を拭って
笑ってくれる君が。

大好きな君が、居てくれたんだ